おぐら庵@濃厚な暮らし

いつか縁側で暮らしたい大学四年生

【読書記録】爛漫ドレスコードレス1巻

1.一行説明
2.圧縮された一行のエッセンス【ハイライト】
3.一番色濃い現液
4.感想という名の長ったらしい文章


①この作品を一行で説明すると
好きな柄を見つけて初めて浴衣を買った主人公がだんだんと着物沼に落ちていく話

②圧縮された一行のエッセンス
「自分を大事にして生きるって良いことだ」
この話って主人公(撫子)が自分がいいなって感じたことが全ての行動の原点になって話が展開されていくので、好きがいろんな場所に散りばめられている。そもそも第一話の一コマ目からチンアナゴの帯に出会って行動するので、本当に好きから始まっている話。他にも珈琲豆柄の着物と珈琲店で働いていることなど、そもそも人生の主軸を好きなものに置いていることがよくわかる。

③一番濃い現液
一番印象深いのは一話の着付けを直すシーン。立涌文様の浴衣と魚(チンアナゴ)の帯を一つにまとめることを褒められている。ここで「この柄が着たくて頑張った」と撫子は口にしている。ビギナーからすれば浴衣も着物も敷居が高いはずなのに、好きだからという気持ち一つで新しい世界に飛び込めることが本当にすごいなって何度も見返している。

④感想、勉強になったこと
上でも言ったけど、自分の好きなものをエネルギーとして行動できるのって本当に素晴らしくて。でも現実では好きなものをエネルギーにするのは難しいし、漫画と違って裏側が見れるわけではないから気づきにくい。この話ではたまたまうまくいっていろんな良いものにたどり着けているけれど、そうでない場合だってもちろんある。だけど浴衣を着なければ話は始まらないし、自分が出かけようと言わなければ新しい人に会うこともなかった。良いものを良いと自分の心を偽らずにいられるようになりたいと思う一冊でした。