おぐら庵@濃厚な暮らし

いつか縁側で暮らしたい大学四年生

まともな人間になりたいって一生言ってるけど無理ポ。

 恥の多い生涯を送ってきました、という文章がある。太宰は初めから終わりまで恥の多い生涯を送ってきたのだろうが、私は人生の恥と苦痛とを煮詰めて誇りにぶっかけたような小、中学時代を送っていた。最近ようやく人間としての最低限に到達できたかなと思うがそれまではそうではなかった。私は毎日走って学校へ行き、先生に叱られ、友人の前で笑うしかなく、物事をとりあえず濁して生きてきた。結果、部屋は常にもので溢れかえり歯は数年磨かず、服は出しては散らかし箪笥の肥やしが増えるばかり。両親に注意され片付けも2分と経たずに止まり窓を開けるのも一苦労。唯一の救いは部屋で食べ物を食べないくらいで宿題はやらないわ、重要書類は無くすわ、字も汚く寝てばかりいる。かと思えば隠れてゲームをしていじめられていることに気づかない愚鈍さ。友達は限られておりその数少ない人間にもよく思われていなかったのだろう、中学卒業の頃には話す人は二人だった(これに関してはクラス分けが多分に影響していたと思う)。運動嫌いで空気も読めず、たまたま運が良かったから良い高校や大学や会社にたどり着けただけの凡人以下の存在だった。

 親はちゃんとしている人だと思う反面妥協して生きてんだなと感じることもあり、(それが悪いわけではないが)周りの両親を見るとやべえ違う世界の人、と感じていた。友達を含む他人からは兄弟仲がいいのね、という言葉があるけれどたかが夏の日の寝相のことで一年冷戦状態で罵り合いや殴り合いがあったりもした。  そりゃあ底辺の人よりは裕福だろうが同じ学校の人より貧乏であったと思う。中学卒業後にようやくスマホを買ってもらって、それまではクラスでのお出かけに誘われないような人間だった。

 今は朝は6時(時々7時)に起きて1時間の朝ルーティンをこなしている。歯磨きもして部屋には足の踏み場があり3分だけでも運動して内定をいただき、洗濯機も回せるし食べられるものを作ることだってできる。

 だけど未だ小中学校の人間を見るだけで背筋が凍って縮こまるし、何の前触れもなく記憶が過ってフラッシュバックに悩まされている。正直思い出すのもしんどいのに、一生この苦痛と慣れ合って生きていかねばならないのだなと思ってる。最悪。

 この記事を読んだ人は自分が常に加害者であると思って欲しい。お前は常に加害者だよ。常に加害者で被害者で人類皆生きてるだけで他人を攻撃しているんだよ。そう思ってくれ。子供がいる人は、子供が劣等感を抱かないように育ててほしい。

 まあそんな殊勝なことは思っちゃいないんだけど。私だけ不幸でずっと苦しめられて生きているんだからお前たちにお同じ人生を送ってほしいよ。本当に心から願ってる。

 私がまともな人間になろうだなんて、そんなの100年早かったのだろうなあとフラッシュバックを感じたので書いてみました。そのうち非公開にしたり手直しするかも。ただの書き殴りと画面の先の誰かへの八つ当たりに成功していれば少しは傷の舐め合いになるんじゃないかなと思う。セルフ舐め合いとか最悪やん。

 終わり。